脚が残るホイール、残らないホイール

昨日、ホイールの話が出たので、ついでに今日もホイールの話です。
ヒルクラレースで、ゴールした後で、脚を残したなんて事だと力を出しきった感が出せず不完全燃焼になってしまうけど、ロングライド、ブルベとなると別の話だと思います。脚は残った方がいいに決まってます。脚に余裕がなくなると、リスタートが面倒なので、黄色から赤に変わろうとする信号を無理して渡ろうとしちゃたりして危険を招きます。まあ、こんな時に限って事故って起こったりしちゃいますよね。でも、脚が残っていれば無理することもなく止まって次の青信号を待つゆとりが生まれます。

今シーズンからロングライド、ブルベ用に36穴の手組ホイールを導入しています。重いんじゃないかって?そりゃ、スポークが増えるからさぁ、重いかと聞かれりゃ重いですよ(笑)。でも、そんなの関係ないんだよね。ヒルクラのレースに出るわけじゃないんだからね。ロングライド、ブルベは装備品つけて身一つで走っているわけじゃないから重量増加は当たり前なので、ホイールが少しぐらい重くなるのなんて気にしない。それに、オイラのはヨクヨクヨーク回るホイールだから無問題です。
前にも書いたけど、36穴は32穴に比べるとより真円に近くなるので、下りがビタっと安定して下れます。籠坂峠を御殿場側に向かって下った時にびっくりした。ローラーコースター並みに安定した下り。まあ、残念ながらこういうのは実際に36穴で下らないとわかんない事である。下りを安定して下りたいなら36穴だと思います。そして、この36穴は乗り心地を優先して組んでもらっているので(32穴に比べてスポークのテンションが緩め)、32穴に比べるとかかりが悪いわけであるけど、その反面、脚が残る。スゲー残る。難コースと言われているアタック愛鷹(今回は反時計周りで楽なコースだったらしいけどね)で、家から25km走って、ブルベで300km走って、ほんのちょっと休んでから家に向かって25km走って、それで家に帰っても脚が残っちゃっている。これは、すげえことだよ。去年はこんな余裕はなかった。まさしくオーダーによる手組ホイールのパフォーマンスだよね。

で、一方の脚が残らない方の32穴のホイールなんだけど、これはかかりがいい。すごいかかりがいい。登れちゃうんだよね。有名な評判の良い某完組と履き比べた事があったけど、オイラには?だった。きっと相性が悪かったんだろうなぁ。先日、実業団選手主催の練習会に参加させて頂いたんだけど、これが36kmから38kmぐらいで走るわけなんですけど、32穴の方はレーシーに組んでもらっているホイール(36穴に比べてスポークのテンションが高め)なのでロープロファイルのOPENPROのリムでもついていけちゃいました。さすがに40kmオーバーは無理だけどね。かかりがいいもんだから、調子に乗って踏んじゃうわけですよね。で、どんどん踏んでいって脚が残らなくなるというわけで、これはこれで、正しい使いかただと思ってます。まあ200kmぐらいの高速ツーリングならこちらでもいけちゃう。とはいっても完全に脚が売り切れたことはないですけどね。
実績としてヒルクライムの大会でも年代別で上位20%から25%ぐらいのリザルトを残してます。オイラの年代は選手層が厚くてね、なかなか前に行けないのよね(笑)。それから去年は、まだ36穴ホイールがなかったから、ブルベ300と400は、TREKに32穴のホイール履かせて走って完走してます。参考までにタイムは300は14時間21分、400は18時間44分でした。400はトップで戻ってきちゃった(笑)。マスドレースにでるわけじゃないので、このホイールでオイラは満足しております。

こうして、性格の違う2種類のホイールを持つと、なかなか楽しい自転車生活がおくれる事がいまさらながらにしてわかったりしてね。まあ、ロングライド、ブルベだけに絞れば32穴は要らなくなるわけなんだけど、ヒルクライムの方も捨て切れない自分がいるから、こういう体制になっているんだけどね(笑)。ロードはヒルクライムレース参加目的で始めた事もあるので思いは強いので捨て切れないのである。クライマーのパンターニやキアプッチやビランクに憧れているのもある。

完組ホイールは、つるしの服と同じなわけで、自分の乗り方に合うのを選ぶのが難しいのかもしれないけど、手組ホイールだとオーダーメイド感覚になるわけです。リム、ニップル、ハブ、スポーク、組み方、スポークのテンション、使用用途がカストマイズできるわけですね。そういやぁ、ロングライド用に特化して売られている完組なんて見たことないもんなぁ(笑)。手組ホイールで一番大事なのは、すごい前にも書いたけど、ホイールビルダーの技量に左右されるという点です。もし、組んでもらうのであれば、ここだけ注意して、評判のイイ技術力のある自転車屋さんにお願いしてくださいませ。腕に覚えのある人は自分で組んじゃってもいいかもしれない。もちろん、オイラの2組のホイールを組んでもらったマングローブバイクスさんなら、間違いないです。何しろ、プロの競輪選手が使うホイールを組んでいるわけです。自転車に乗ってお金を稼いでいるプロフェッショナルな人がホイール組の仕事を依頼しているわけですから、これほど確かなことはないですよね。(遠方の人は、頼めば通販でも対応してくれるかもしれないヨ)ありゃ、ステマになっちゃうかな?まあいいか、日記だしね(笑)。


上が脚が残る36穴ホイールを履いたTREK。下が脚が残らない32穴ホイールを履いたアンカー。現在のところ、この組み合わせで使ってますけど、そのうちアンカーでも36穴履いてどんなもんだか感じるのも楽しみにしております(TREKで32穴は乗っていたので)。