アタック奥利根完走 その3 金精峠まで


下りが始まる。路面がスリッピーなので、安全な速度で下ります。次に目指すは鎌田にあるデイリーヤマザキ。ここが金精峠への最終コンビニである。下ってやっと401号に出る。ここからは、道も広くなり、スピードが出せるようになる。途中、右手に見覚えのある旅館。こしもと旅館が見えた。そうだ、20年ぐらい前によくスキーに来ていた頃に、何回かお世話になった宿であった。建物を見て思い出したよ。そうだよね〜、この辺は、車でスキーに来るところだもんねぇ。雪質が良いのと、東京から近いのと、マイナーで比較的空いていたんだよね。そういや、テニスにも来た事ある。GWだったのに雪が降って、温泉旅行になっちまった事もある(笑)。なんて、昔を思い出しながら走っていたら、右手にデイリーヤマザキが見えていた。
到着すると先客が一人。ba-mosさんだった。小川町で雨具を装着している時に手をあげて応えたんだけど、やっと追いついた(笑)。でも、話を聞いたら、10分ぐらい先を先行していたらしい。二人で、補給しているとyoshiさんが到着。そうこうしていると7時組のヤマさんとところでさんが到着。速ぇえ!ここで1時間のアドバンテージがついえた。この時点で190㎞ですよ。ヤマさん、こんな天気だからMTBかもなんてSNS(LEGON)に書き込んでいたけど、しっかりルーベでした。
のんびり休憩していたいところだけど時間はすでに16時を回ってます。金精峠のトンネルまではここから24㎞も先。標高差も1,000mあるので、単独で先行させてもらいます。緩い坂が延々と続きます。視界もそんなに良くないです。辺りもだんだん薄暗くなってきます。それでも日没までには金精峠を抜けられそうです。目標は18時にしました。スノーシェードの下を過ぎ、丸沼高原まで5㎞の看板が見えてきました。水も先ほどのデイリーヤマザキで給水しそこねたので、丸沼高原で給水することにしました。ついでに休憩も入れよう。この辺あたりから、ますます視界が悪くなります。距離にして50mもないかも?うーん、ちょいと危険なので、前方後方ともライトオンにします。まあ、どのみちライトオンにしようと思っていた。
丸沼高原まで1.5㎞の看板が登場。もう、このあたりから、キツくなってきました。景色が見えればまだ、いいのかもですが、ホワイトアウト一歩手前みたいな状況です。なんとか、見覚えのある丸沼高原の到着。ここで湧き水の給水と自販機があるので、アクエリアスを飲みます。なんだかんだで汗をかいたのであります。雨もおさまってきたので、ここでレインジャケットを脱ぎます。レインパンツも脱ぎたかったけどダウンヒルの防寒に備えて上だけにとどめます。10分ほど休憩して再スタート。丸沼高原は国道からちょいと50mぐらい外れる場所にあります。霧が濃いので、誰かにパスされたのかもわからない。もちろん霧なんてものが出てなければ見える距離です。
ここからは、比較的斜度が緩くなりました。斜度のピークは越えたようです。ところどころ、下りも出てきます。標高1,700m付近になると視界が晴れる。雲の中を抜けたのかな?トンネルの手前3㎞から1.5㎞地点は、なんと緩い下り坂。去年、一昨年と日光から沼田に抜けて走っているんだけど、この道は下ったことしかなく、こんなだったけかな?なんて思いながら、時間の遅れを回収すべく35㎞/hオーバーで踏みまくります。ここでなんとか、時間短縮がわずかながら出来た。トンネル手前から1.5㎞。最後の緩い登り坂が始まる。でも、トンネルまではもうすぐ。トンネルが見えた。18時13分。鎌田から約2時間もかかっちまったよ。でも、坤六峠の方がツラカッたので、気分的には楽だったかな?
トンネルを通過して栃木県に突入。あれっ、トンネルを抜けたらまた、真っ白な世界が待っていた。うーん。ただ、そうは言っても(笑)、お約束の標高が入った標柱の前で自転車の記念撮影。これで金精峠は、栃木県側からも群馬県側からも登った事になるので、金精峠の完全制覇となった。(ツーリストは基本的に峠は両方向から登らないと完全制覇した事にしていないのである(笑))
さぁ、日光の温泉がオイラを待っているぜと思い、ここでまた防寒の為、レインジャケットを着てダウンヒルを開始するのでありました。