全然+否定と全然+肯定

俺が子供の頃は、まわりでは 全然+否定 だけを耳にしていたように記憶している。言葉の前に「全然」がつけば、その後に続くのは決まって「否定」。
例えば、全然ダメとかね。否定を強調するような感じにとらえていました。
全然ダメ >>> ダメ みたいに。
でも、最近は、全然イイとか普通に使われて、なんとなく違和感を覚えている俺ら世代(60年代生まれ)はいるんじゃないかななんて思ったりもしている。
最近、テレビでも、この件についてやっていて俺に答えを教えてくれた。全然+肯定も正しいそうで、昔の文豪(夏目漱石先生、芥川龍之介先生など)も作品に使われていたそうである。俺の記憶の中では、村上龍先生のテニスボーイの憂鬱という作品の中で、主人公がテニスを女性に教えている時に「全然イイネ」とアドバイスしていたのを読み、初めて違和感を感じた。20年ぐらい前の話かな?

俺らが、子供の頃から大人になるぐらいの間では、全然+肯定の組み合わせで耳にした記憶があまりないんだけどね。まあ、言葉なんてのも流行があるから、たまたま、その時期に使われてなかったのかもしれない。ドラマで、キムタク氏が「ぶっちゃけ」という台詞を言いはじめてから、巷では、「ぶっちゃけ」という単語を耳にし始めたように思うから、流行なんて、そんなもんも影響しているかもしれないね。

ということで、日本語として、全然+否定と全然+肯定は、どちらも正しい使い方という事がわかっただけでも、胸のつかえが取れたようである。

でも、俺の全然の使い方としては、「全然イイ」という言い方より「凄いイイ」の方がしっくりくるんだけどなぁ。