ロングには手組みでしょう


ここ数年に自転車に興味を持って始められた方は、ホイールは完成されて売っている物と認識されているようですが、20年ぐらい前は自転車屋さんが店先でホイールを組んでました。いわゆる手組ホイールですね。今では、ホイール=完組ホイール(昔は逆だった)なので、手組のホイールをあえて「手組」もしくは「手組ホイール」と言っています。未だに愛用者が多いのは、質実剛健なところがあるからでしょうか。
特に、ロングな距離を走るブルベなどのイベントには最適のホイールと思われます。ファストランならともかく200kmを13.5時間で走りきればいいわけですから、速さを求めるディープリムはオーバースペックになりますね(高速巡航は楽しそうですね)。それよりは、アクシデントでスポークが折れるなり切れるなりした時に、その場で応急処置が出来て、再度走り出す事が出来る方が大事かと思われます。スポークの本数が少ない完組ならこの時点でアウトです。振れが発生して、ブレーキシューに当って走れないでしょう。手組の32穴ないし36穴なら、スポークが1本折れるなり切れるなりしたところで走行に影響は出ませんので、そのまま走り続ける事が出来ます。ロングを走られている方は、ホイールを見直してみるのもいいかもしれませんね。シマノさんやMAVICさん等の完組作っているメーカーさんがスポンサーになっている自転車雑誌では、間違っても手組がヨイなんておおっぴらに書けないでしょうと推測してます。まあ、ネット上で最新情報や欲しい情報は探せるようになってから、自転車雑誌は読まなくなりましたけどネ。もちろん、マスド、サーキットエンデューロヒルクラ等で完組ホイールの使用は絶対アリでしょう。俺はロードの時は32穴の78DURAハブのOPEN PROでロングを楽しんでますヨ。(実は乗り心地がスゴイ良いんだよね)
左画像は、去年の春に飯能から群馬の横川に向って200km走った時の飯能駅前での3台の車両。奇しくも3台とも手組ホイールでした。一番手前の緑の自転車は残念ながら去年の秋にフレームが疲労骨折により他界してしまった、ブルベライダーもぐさんのブルベ車両。現在、新しいキャノンデールで日々緑化に勤しんでいるようです。真ん中は、きゅうごさんのラバネロSAT。で、最後尾が俺のTREK1400D。右画像は、横川まで下る途中で眼鏡橋の前で偶然にもすれ違ったフレッシュ走行中のブルベな方々(笑)。後で聞いた話だけど、お昼はメガ盛りで有名な藤岡の鶴商文庫でハンバーグスパを食べたらしい。さすがブルベライダー、沢山食べないと走れないようね。こちらも、みなさん手組でしたね。