大会は中止になったけれど

雨の中のヒルクライムは嫌だなと思った。5月に2回こけたのは、腕の未熟もあるけど、濡れたマンホール、路面のせいだった。
大事なホイールをお借りしたシンジ店長からは、NARUさんには、雨でも走ってほしいと。でも、DNSが頭をよぎったりもしたのは事実だ。
DNSは自分の意思、大会中止は自分以外の意思。走らないことに変わりはないが、DNSは精神的につらい。正直、この悪天候の中で大会中止の連絡を聞いた時は、ホッとした。こんな雨の中を走っても去年よりタイムが良くないことはわかっている。それよりも、無事、落車せずにゴールまでたどりつけるか?ゴール後も無事に下山できるのか?参加した場合には、サバイバルレースを覚悟せねばならなかった。

大会は残念ながら中止になったけど、でも、それに向けてやってきた準備は決して無駄になったわけじゃない。
3月末にオクノさんの和田峠での滅茶苦茶速い走りを目の当たりにして少しでも近ずこうと和田に通い、きゅうごさんの月3,000km走行という日記に刺激を受け、3、4、5月の3カ月で、がむしゃらに昼休みまでも走って距離を強引に(笑)4,300kmまで伸ばして、俺より身長が高くて俺より体重を落とした、すがのさんのウエイトコントロールに驚愕し、GWには、GURIさん、row_kumaさんと峠を走ってもらい、kameさんの紹介でマングローブ・バイクスさんに出入りするようになりシンジ店長よりポジション変更やアドバイスを受けた。
この数ヶ月で自画自賛ではあるがロード乗りとしてのレベルは確実に上がったと思う。

これも美ヶ原の大会参加という目的があったからである。大会はその準備してきた事の確認をするに過ぎない。今回は、その確認が出来ずに、その確認が1年延びただけである。ということは、また、これからの1年でどれだけ俺のレベルをあげられるかと思うと楽しみである。

それにも増して、この数ヶ月におよぶ準備期間中に出来上がった人との縁というか繋がりが出来た事、あるいは強まった事の方がこれからの俺の自転車乗りとしてのかけがいのない財産になっていくのだ。これは、金を出しても買えない、まさにプライスレスだ。もちろん、ブログに応援コメントをもらった仲間も忘れちゃいないからね。

改めて、42歳を過ぎたこの俺を、こんなに一生懸命にさせてれたツール・ド・美ヶ原に感謝したい!