高知三日目 山岳ステージ(笑) (2001/09/16 日曜日 ツーリング4日目)

やっと晴天 その1

やっと晴天 その2

四万十川

四万十川を汚すべからず

四万十川の源流近くのダート

四万十川源流点への看板

カルスト台地が見える

天狗高原にて

米奧(8:46)->大野見->布施ケ坂->矢筈峠->王在家->天狗高原(15:30-16:00)->王在家->新田->岩土->大野見->七子峠->影野->影山->米奧(18:50)

高知入りしてから三日目にして晴天。今日の行き先は、昨晩、民宿のおじさんと話をしていて、俺は四国カルスト天狗高原に向かうことにした。
8時前に出発しようと思っていたのですが、なんだかんだ、出発は9時前になってしまった。まずは、県道19(窪川船戸線)を四万十川沿いに大野見村の北小学校まで走る。四万十川沿いには、水田が広がっており、なんとものどかな田園風景である。北小学校の三差路にて右折して県道377(大野見葉山線)を布施ケ坂目指して登っていく。地図の上では、「道の駅布施ケ坂」に辿りつくことになっているが、頂上に到着して愕然とした。道の駅は、谷を挟んだ向かい側にあった。下って登る余力はなかったので船戸に向かった。ここで国道197にぶち当たり、布施ケ坂トンネルを須崎方面に戻れば、道の駅に行けるが、トンネルはNO THANKSなので県道378号線にて矢筈峠を目指す。この道は四万十川源流を目指す道と同じである。ずーっと登り道である。途中で、ダートに切り替わる。ここが、源流と矢筈峠の分岐路である。23Cのロードタイヤである俺は迷わず後者を選んだ。(本当は、源流に寄ってる時間と体力がなかった)しかし、矢筈峠への道もダートなので、前回のランドナーオフで調子こいてダートでタイヤサイドを切った俺は、それがトラウマとなっていて自転車を押した。
地図で確認するとそんなに長くはない。ちょっとの間押しただけで舗装路に戻った。時間もお昼を回ったので、日陰を見つけて、朝、おばさんが持たせてくれたおにぎりを一つ食べた。付け合わせは、チクワ2本と魚肉ソーセージとツナカンである。一体おばちゃんは、俺が峠に行ってビールを飲むとでも思っているのか?おにぎりは残り3つ、体力とやる気が持続するように、分けて食べることにした。
そして、矢筈峠を目指して行くと、またダートが始まった。おかしいな、地図では、ダートは一カ所なのに、しかも、今度は、砂利の粒がはるかにでかい。しかし、こういう時にこそ、役に立つのがGPSである。GPSと地図にて、この道が間違いないことを確認する。そして、ついにダートは終わった。林道の空いている場所に数台の自動車が。辺りを見回すと、不入山(四万十川源流とされる山)登山口の看板。みんなここに、自動車をデポして、登山に行ってるのね。納得。そして、県道378を下りきると、国道439の矢筈トンネルの仁淀村側(矢筈峠)に出る。ここから、王在家までの数キロを軽快に下っていくと、後ろから、青いインターマックスロードレーサーの人に簡単にぶっちぎられてしまった。まあ、こっちはツーリングなのでのんびり下って、天狗高原の最終アプローチ点となる王在家に辿り着く。
そこから、遥か遠くに天狗高原が見えてしまった。この時点で13時を回っている。しかし、ここは男の子、行くしかないでしょう。まあ、ゴールが見えてる分だけ楽しいってか。つづら折りの登り坂がいつまでも続くような感じである。途中、湧き水の補給回数は数知れず、残りのおにぎりも、2回に分けて食べ尽くし、最後の力を振り絞って天狗高原を目指す。しかし、頂上800mを残したところで、俺の目は11%(勾配)の看板を見て、俺の体は、素直に自転車を降り、押していた。まあ、ここまで登ってきたんだから、いいなと、言い訳を自分にしながら、15時30分に天狗高原に到着した。展望台から、王在家が見える。(さっき下から見えたのだからあたりまえだ)あんなところから、登ってきたのかと驚愕する!(GPSの標高データでは、王在家 513m 天狗高原 1,346mという標高であった。距離は約14km。今後の、峠アタックの時の参考になると思います。)自分で自分を誉めたやりたいと、感動の涙にむせぶまもなく、日没前に、民宿に到着したいので16時に、ダウンヒル防寒対策の為ベストを着て、王在家を目指して下り始めた。
さっきの苦労がうそのように景色が後ろに流れていく。2時間半もかけて登った峠道は約20分で下りきり国道439に戻った。ここからは、国道197との分岐点を目指す。この道も下り基調なので、次第にピッチが上がる。国道197からは、船戸を目指して、走る。向かい風もあってか、ペースがダウンする。途中、岩土で、県道19への道にぶつかり、また登り坂となる。もう、足は、一杯一杯なのだが自分に、天狗を征した足だ(本当は、完全制覇ではないけどね)と、言い聞かせて、峠を上る。頂上からは、大野見村北小まで、一本道なので、迷うことなく、下って行く。北小の到着時間は、17時半。おばちゃんには、「18時に帰るからね」と言って出てきたが、とてもではないが、帰れそうにない。ここで公衆電話を見つけて、民宿のおばちゃんに現在地を告げて、1時間ぐらい遅れることを伝える。おばちゃんは、気をつけてねと。(なんせ、ここらは携帯の圏外になっていた)
天満宮あたりで、18時になっていた。県道19を四万十川沿いに戻っても良いが、道は細く道の上は木も繁っていたので、いくらライトとGPSがあるとは言え、不安を感じた俺は、県道41で昨日通った七子峠に出ることにした。七子峠辺りで、日はすっかり落ちてしまったが、ここからは、昨日と同じ道なので、ひと安心。影野で右折して、笹の越トンネルを超えて、影山にて県道19に出る。後は、夜道を事故らないように注意して走り、19時前に見覚えのある民宿に到着し、俺は安堵の息をついた。おばちゃんに、天狗に言って帰って来たといったら笑われてしまった。どうやら、日帰りで自転車で行くような高原では、なかったようだ。(笑)
さて、二日目の夕食は、魚をリクエストしていたので、「四万十川の鮎の塩焼き」「かつおのお刺身」「鶏のソテー」「四万十のうなぎの蒲焼き」「野菜の煮物」と、またまた、豪華な夕食。この日は、疲れきって、このまま爆睡。(もちろん、お風呂に入ってからね)<< 本日の走行距離 118.76km >><< 本日のビール キリンラガー 500ml X2 >>

おまけ 経過時間と数字は標高です
出発 8:46 246m
377 TOP 10:54 454m
船戸小 11:06 424m
378 TOP 12:40 876m(不入山東側登山道入り口)
王在家 13:07 513m
天狗高原 15:30 1346m 15:59ダウンヒルスタート
王在家 16:24 513m
197から19へ分岐 TOP 543m
北小 17:31 327m
41から七子峠 TOP 18:16 380m
到着 19:02 246m