峠のないサイクリングなんてクリープのないコーヒーみたいなもん

friday662010-05-26

中学生の頃は、5万図片手に青梅界隈を走り回り、高校生になったら、正丸峠、山伏峠、奥多摩有料あたりを日帰りする程度のサイクリングをしていた。サイクリングで峠越えはなくてはならないものと思っているのも、この頃のサイクリングが影響しているのかもしれない。

社会人になってダーブロがMTBで活躍していた頃は、俺もMTBブームに乗っかって、ダウンヒルクロスカントリーのレースに洒落で出たりしてました。もちろん洒落で参加するレベルなので、成績なんて下の方でした。デンデン太鼓のような音を出す、TIOGA/SUGINOのテンションディスクなんてのがあって、高価なホイールを履くライダーをうらやましく思ったりしていた。

しばらく乗らなくなり、10年ぐらい前からNIFのFサイクルに入ってポツポツと自転車を再開。2003年にポケロケを入手してからは、荒川CRの秋ケ瀬橋から上流方面ばかり走っていた。だから、荒川CR(秋ケ瀬橋から上流方面)は詳しいのよね。ただ、最近の工事状況は良く知りません。そんな荒川CRしか走らなくなった俺に、古くからの自転車海苔の友人(Fサイクルに入会するよう誘ってくれた)が、「なんで峠に行かない?」と聞いてきた。
そうか、峠か。平地が楽に走れるのにかまけて、峠に行くのを忘れていたようだ。友よ、ありがとう。
実際に、また峠に行き始めの頃は辛く苦しかった。ブログを始めるちょっと前ぐらいの頃だね。でも、高校生の頃に峠の頂上に辿りついた時の達成感を思い出す事が出来た。辿りつかない頂上なんてない、淡々とペタルを回し続ければ、いつかは頂上へ辿りつく。

最初は遅くたって、途中で休んだって、俺が中高生の頃は当たり前のようにやっていたけど峠道で自転車を押して登ったってかまわいやしない。誰だって、最初はみんなそうだったんだよ。
でも、頑張って頂上に辿りつけば、なんともいえない達成感を味わえる。峠通いをすれば、自然と脚も峠脚になり、だんだんと楽に登れるようになり、距離150km獲得標高2,500mオーバーだって余裕になる時がくるよ。
5年前、平地しか走っていなかった俺が今は登れているんだから、これは嘘じゃない。

都市部に住んでいたり、まわりに峠がないとかで、アプローチが大変で、峠に行くまでに疲れてしまうかもしれないけど、カーサイとか輪行とかで、峠の近くまで行って、峠を登って越える醍醐味を是非味わってほしい。

ちなみに、約30年ぐらい前から行っている山伏峠(埼玉県)の頂上は、ここが頂上?というような切り通しになっているので、眺望は望めない。最初に登った時は、唖然としました(笑)。眺望を望むなら有間峠と行きたいところだが、ちょいとレベルが高い。そこは、いずれかは、有間峠を目指し、他の標高が低い峠で徐々に脚を慣らしていって登ればいいかもしれないね。

今の俺には、峠のないサイクリングなんてクリープを入れないコーヒーみたいなもんである。

※ 以前に書いた記事と重複しているかもしれないけど、まあ、その辺は、見逃してください、ネタ切れ気味なもんですから。