井上ひさし氏永眠

friday662010-04-14

中学生の時、学校の先生に「我輩は猫である」より、犬が主人公である「ドン松五郎の生活」の方がおもいしろいぞと言われて読み始めたのが井上ひさし作品を読むようになったきっかけである。ちなみに、今になっても「我輩は猫である」は読んだ事はない。純文学の分野は、体が拒絶するようで、高校生の時に何を思ったか「こころ」を読み、読んだ後で気持悪くなって、2日程寝込んだ事がある(笑)。

完全読破には、全然およばないけど、80年までに発売されている文庫本は、ほとんど読んでました。読んだ作品は以下の通り。
ドン松五郎の生活/ブンとフン/モッキンポット師の後始末/手鎖心中/青葉繁れる/四十一番の少年/イサムよりよろしく/いとしのブリジット・ボルドー/合牢者/浅草鳥越あずま床/偽原始人/黄色い鼠/十二人の手紙/さそりたち/吉里吉里人/月なきみそらの天坊一座/モッキンポット師ふたたび/家庭口論/ブラウン監獄の四季

全作品の中から読んだ作品を抜き出したんだけど、中学高校の若い時に読んだので記憶は確かだね。(笑)
ドン松は、もちろん面白く読んだけど、俺のお気に入りは、モッキンポット師シリーズである。学生が色々と問題を起こし、その尻拭いをモッキンポット師がするという内容で、腹の底から楽しめた。吉里吉里人は、単行本を図書館で借りて読みました。こんな分厚い本は初めてなんて思いながら読んだ事を記憶しています。

その作者の井上ひさし氏が先日永眠されました。残念です。